2011.04.03 Sunday
福島第一原発事故と戦う対放射能巨大ダムの必要性
2週間前この大震災のお見舞いに来てくれたおじさんが一昨日亡くなった。
その葬儀がバルサのカンプノウ球場の前にあるレスコルツの墓地で執り行われ、今帰ってきたところである。 地震・津波・原発の 大震災から3週間の時間が経った。 原発はまだ制御不能の状態が続き、高い放射能が外に漏れ出している。 その問題解決には10年以上の長い時間がかかることが指摘されている。 この間注意深くその経緯を見てきたが、それは、いままで日本の原発は高技術で安全という日本の技術過信主義がもたらした弊害がこの原発事故をここまで拡大させた原因と考えられる。 心配していた通り、原子力安全委員会と保安院というものの存在がまったく機能していなかったように思える。それは、原発を推進する経済産業省の付属部所内にあるので、事故の最悪のシナリオを想定した処置を取ることができなかったと言うが最大の理由であろう。 菅首相、枝野官房長官から原子力の専門家の話を聞き判断をして原発事故に対処して行ったそうであるが、原発推進派の委員からしてみれば当然廃炉を覚悟した海水の注入は躊躇するのは当然のことであるように思うので、今回の初動の遅れはどうしても否めない。 原発推進派の専門家からの意見が今回の原発事故を大きくしてしまったように思える。 アメリカ、フランスの原発先進国は、スリーマイル、チェルノブイリの原発事故を教訓に、原発を強い権限で監視・管理できる保安院を独立して設置しているという。 このことを1999年の東海村原発の臨界事故の年の法案に盛り込むように義父が国会で訴えたのだけれども、当時与党であった自民党の原発推進政策により叶わなかったことが当時の記録により知った。 それは首相一人の責任というよりか、今までの日本の原発推進政策・制度の在り方の問題であろう。 この原発事故に対して、まだ復興への道のりは見えない。そのことが私達を不安にしている最大の要因である。 これから長い間続く、原子炉の冷却作業であるが、注水作業をすると原子炉内から漏れ出す放射能汚染水が問題となっている。 その問題に対して、一時的にタンカーに入れ込むという案が現実味を帯びてきているようだが、恒久的には無理がある。 例えば、一杯になる前に今すぐにでも新たな、砂防ダムならぬ対放射能巨大ダム+地下貯蔵プール建設を原発を取り囲むように2キロ以内に建設する。建設しやすい所から始めて、15度の角度の区切りを目安にする。合計12のダムの集合体となる。できた順に汚染水を地下貯蔵庫に入れていくようにする。 またこれらの原発解体に伴う放射能汚染した廃材を保管する倉庫も必要だ。 まるでルドゥーの製塩工場の半円形プランのイメージの様に。 今までのダム建設の豊富な実績のある世界に誇る日本のスーパーゼネコンの技術力を結集することができれば、日本の救世主に成り得るのではないか。 福島第一原発事故と戦う対放射能巨大ダムが、エコ原点のメモリアルパークになるに違いない。 そのような人類未来を見据えた大転換となるような思い切った歴史的『Change=チェンジ』が必要になってくると思う。 政府として国を挙げ、その不安を取り除く『エコ原点のメモリアルパーク』になるような建築的アイディアを早急に募り、実現化するべきではないか。 |