バルセロナ建築漫遊記

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上野のお山の世界文化遺産(1) −コルビュジェの西洋美術館−
先日6月27日、スペインのセビリアでユネスコの世界文化遺産を決める会議があったが、今回は惜しくも近代建築の巨匠コルビュジェの作品群が選ばれなかった。選ばれていれば、東京、上野のお山にある西洋美術館もユネスコ認定世界遺産が誕生していたのにと思うと残念であった。でも、引き続き審査をするということになったので、まだまだ可能性はある。次の審査に期待しよう!



この春、上野のお山の花見がてら西洋美術館と上野文化会館を見に行くのが目的であった。もう30年以上前になるが、建築学生当時、宮内康さんを囲んでの『同時代建築研究会』の花見を懐かしく思い出す。



日本にいた時はこれらの名建築を普通に見過ごしてきたが、今回はコルビュジェの日本に於ける唯一の建築作品をスペインから見に来たぞという意気込みで訪れた。上野の桜に誘われたくさんの人が西洋美術館を訪れ、館内に入るのに一時間近くも列に並んだ。ルーブル美術館から絵画が来ていて、その中には有名なデカルトの長髪で髭を生やした肖像画が含まれていた。彼はフランスのイエスズ会の学校ラフレシーヌ学院で教育を受ける。その後、17世紀初頭ルネッサンス後期のオランダに住み、「私は考える、故に私はある。(コギト・エルゴ・スム)」の『方法序説』の哲学を確立する。ヴィオレ・ル・デュクはこのデカルトの『方法の理論』を建築論に取り入れ、深く建築考古学的考察を繰り返し、彼の19世紀中頃『建築講話』に結実している。それを20世期になり現代風にインタープレットしたのが、コルビュジェの近代建築論『モデュロール』ではないかと私は考える。この『モデュロール』はダビンチ・コードでも話題なった『黄金比律』から導き出されたもので、この上野西洋美術館も、その黄金比律によってプラン、ファサードのプロポーションが決められているのである。デカルト=>デュク=>コルビュジェという軌跡で近代建築の幾何学に基づく理論が確立されたように思える。










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