バルセロナ建築漫遊記

バルセロナからの気ままな発信です。
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ミースのバルセロナパビリオンでの"AI WEI WEI With Milk"    バルセロナパビリオンをカフェ・オレに変えてしまった男
 ミース財団から"AI WEI WEI With Milk"というわけの分からない招待状が届いたので、久しぶりにミースバルセロナパビリオンに行く。

まさかパンダの赤ちゃんに関する催しでもするわけないしと思い会場に向かう。
会場にはミース財団ディレクターのオルテット氏の姿もあり、久しぶりの再会の挨拶をする。
どうも中国人アーティストのプレゼンテーションの様でTVカメラなど報道関係者が詰めかけている。とすると、パンダの名前だと思っていたのは中国人建築家かアーティストということになるが、館内にはなんの展示もないし、ちょっとした記者会見程度の机と椅子が並べてある程度である。

久しぶりの館内を見て回る。バルセロナの12月の真昼の太陽の光を浴びたパビリオンの光と影のコントラストも美しいなと奥のブロンズの女性の裸像が設置してある水盤プールに行く。



いつにもまして水が汚く、茶色の粉のようなゴミが漂っている。最近はろくにプールの掃除もしていないのかな?と不思議に思う。




プール際にあったミースの椅子でくつろいでいると記者会見風のプレゼンテーションが始まった。
私の全くの認識不足であったが今や世界的にも有名なアーティストであるというAL WEI WEI氏であった。




威風堂々としていて、まるで達磨禅師のような風格のアーティストであった。(写真中央)

結構流暢な英語でミースパビリオンのこと、今回のインスタレーションのことを話していた。
右のマフラーをした人はミュンヘンの美術館のキュレーターのようで彼の作品にゾッコン惚れていて熱く彼の芸術性について英語で語っていた。
語り終わった後はお互いにキスをしていたぐらいの仲である。




講演後、カクテルパーティーとなる。

ようやくWith Milk の意味が分かる。この写真のようにプールが白くなっている。
ミース財団のキュレーターのラウラに聞くと、これは本当のレアルな牛乳で昨日入れたものだという。
「醗酵してそのうちに匂ってくるわよ。」と言っている。ということは、「最初に見た奥のプールは汚れているのではなく、コーヒーなの?」と聞くと「そう。」と。

それで"AI WEI WEI With Milk"か!!!

スペイン語で盛り上がって話していると向こうからAI WEI WEIがやってきた。多分、同じ中国人と思ってやってきたのだろうか。とても人懐っこい感じで、お互い挨拶を交わす。ラウラが間に入り英語で私の紹介を始める。
しばらく話して、「中国の古い伝統である風水をどう思いますか?」と質問をしてみる。やはり、彼は急に顔色を変え去って行った。

コングラチエーション!と言うと彼は振り向いてニコッと笑みを返してくれた。

中国文化大革命以後のアーティストは中国4千年の歴史を否定するコンテンポラリーアーチストなのであった。でも、彼の作品、風貌は彼自身否定してもそれを語っているように思えた。

今後の中国文化発展の鍵は、文化革命時に否定され失われたこの長い中国の歴史と伝統に真摯に向い合い、それをルネサンス(再生)とレインタープレット(再構築)することにかかっていると思う。

それにしても、ミースパビリオンを「カフェ・オレ」に変えてしまう、すごい中国人アーティストが出てきたものである。







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