バルセロナ建築漫遊記

バルセロナからの気ままな発信です。
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ロンドン 過去と現代のカテドラル=モダンアート美術館の架橋  ミレニアムブリッジ


 

テートギャラリ−のモネの睡蓮の絵がある間の窓から見た美しいミレニアムブリッジ。ローマのサン・ピエトロ寺院のドームを思わせるイギリスのルネサンス建築家クリストファー・レン(Christopher・Wren)によるセント・ポール カテドラル(St. Paul's  Cathedral)に繋がっている。

レンは外科医、数学者、天文学者、都市計画家、イギリス王室建築家とイギリスルネサンスの万能人であったが、特にニュートンも認めるほどの幾何学の大家であったらしい。建築家としては後期ルネサンスのイタリア、バロック建築家ベルニーニ、ドームはフランスのマンサールの影響が見られるとのことであるが、やはり幾何学が建築の原理としたルネサンスの万能人、アルベルティに近づこうとしたように思える。
こちら南面ファサードは正面入口ではなく建物側面にもかかわらず、建築全体のプロポーション、バランスがよい。以前のラテン十字プランのゴシック様式で計画していたらこのように美しいプロポーションにはなっていなかったように思える。
これはレンが承認されなかった最初のギリシア十字プランにこだわったのは、彼がルネサンス建築家としての信念をもっていたからであろう。

テートギャラリーは元火力発電所であった建築を再生プロジェクトの設計コンペでスイスの建築家ヘルツォク&ムーロンが選ばれ,ロンドンミレニアム2000年に合わせてオープンした。
このミレニアムブリッジはルネサンス様式のセント・ポール カテドラルと現代のカテドラル=モダンアート美術館を結ぶ架け橋の如く計画された。デザイン設計はノーマン・フォスターで構造はオヴ・アラップ社。テムズ川を挟んで向かい合うこの二つの過去と現在のカテドラルを橋桁を低く抑えた2000年の架橋と呼ぶにふさわしいハイテック・ポストモダンな吊橋のデザインとした。

しかし、オープン早々、吊橋特有の歩行振動の共振の揺れで閉鎖されていた。
デザイン優先しすぎたとしてフォスターは非難を受けたが、橋の下に制震ダンパーを付け解決する事ができ、
「臆病と言われるより、大胆なデザインで非難される方がいい。」
とフォスターはイギリスの建築家としての信念を語った。
さすがLord(侯爵)の称号を持つ大建築家の言う事は違う。

過去と現在のカテドラル建築を結ぶ架橋は、フォスター&オヴ・アラップの想定超えるほど揺れが激しかったらしい。







セントポールカテドラルの中央ドームに合わせ、立ち上がりを低く抑えた
吊橋のワイヤー。



中央に巨大な煙突がシンボリックに立つ、元火力発電所を再生したモダンアート美術館



吊ワイヤーのジョイント部分。向こうにはシティにあるフォスターの
弾丸ビルを望む。





TATEギャラリー大ホールへのエントランス



火力発電所のタービンがあったところの大空間をエントランスホール
としている。



コンテンポラリーアート年表
1950年代後半から60年代に起こったポップアート、ネオダダが大きく
扱われている。
日本では荒川修作、赤瀬川原平が日本のネオダダとして登場した。
コンテンポラリ−アートもイギリスでは芸術史になっている。



| u1arc | 建築文化遺産 | 10:41 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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