バルセロナ建築漫遊記・未来へ

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サグラダファミリアついに21世紀のカトリックバシリカ大聖堂へ 2

サグラダファミリアに到着したローマ法王ベネディクト16世は、10時丁度にグロリアス(御栄光)の門を開け、堂内に入り十字に切られた通路を奥に進み、階段を上がり祭壇奥の法王の冠をデザインしたような2つのパイプオルガンの中央に設置された椅子に着席する。



21世紀のカトリック『バシリカ』大聖堂の認定書がローマ法王からサグラダファミリアに渡されたのを屋外の大型スクリーンで確認して、ここから先は家に帰ってテレビで見ることにする。



十字のところに立つ4本の大柱は、完成時に170mの最高高さのキリストの塔を支える4福音使徒の名を冠した柱で、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネにはそれぞれのシンボルが可愛く描かれた天使、翼を持ったライオン、雄牛、鷲の絵のガラスのライトカバーが付けられている。





堂内奥のアナスタシス・ロンダ円形状の列柱に囲まれた祭壇。天=〇と地=◇が合わさった天国の世を現わす八角形のテント布地の天蓋と白大理石の床。祭壇は6トンもある赤色のイラン産の御影石の塊。側面は削岩機で掘り込んだ痕が荒々しく残っているが、机上はピカピカに磨きこまれている。法王はミサを始めるに当って、この祭壇をオリープ油で塗り清め、さらにその後を4人の尼僧達が拭き清めて真っ白なシーツをかけ、正面に付いている燭台に7本の大きな蝋燭を立てた。その所作の一つ一つが儀式として風格をもってなされる。まるで茶道の御点前の作法をみているようでもあり、カトリックの厳格な儀式に中に、真の華麗、荘厳を見た気がして、3時間に亘る奉献堂式のミサを終わりまで見てしまった。



『最後の晩餐』をカトリックの秘儀とし儀式化した聖体拝領
キリストを象徴するのパン=肉体とワイン=血を準備するローマ法王
奥はスペイン国王夫妻



この儀式の最後、ワイン=キリストの血の入った聖杯を高々と掲げるローマ法王
ベネディクト16世

 

   まるで落下傘で天から降下してきたようなキリストの磔刑像

この21世紀にキリストが再び地上に救世主として降臨し、『復活=アナスタシス』し『再生=ルネサンス』するようなRe-interpretacionの新しい表現の様である。

#最初の屋外大型スクリーンの写真を除き、ここに掲載した写真は全てTV3の中継から
| U1 | ガウディ | 09:23 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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