バルセロナ建築漫遊記

バルセロナからの気ままな発信です。
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バルセロナの街の中心に若者達のテント村が出現!!!
 民主党の元首相が現首相に向かって、お前は嘘つきでペテン師だと言った。
この元首相も平成の脱税王呼ばわれされ今期限りで引退を表明をしておきながら、それをすぐに撤回した嘘つきであった。
嘘つきが嘘を言うと嘘になるのか、それとも本当になるのか?

これが現在私達を悩ます日本の政治的状況である。
被害に遭われている地元の首長から見れば、!!!もう、いい加減にしろ!!!と怒り心頭するのも当然のことである。

#私達、国民の税金で食っている日本の政治家に対して!!!無駄遣いはやめろ!!!と思っている。

「クレタ人はいつも嘘をつくとあるクレタ人が言った。」
中学の数学の時間に習った『クレタ人の嘘』とという有名なギリシア時代からの論理学の話を思い出した。

世界的バブルが弾けたリーマンショック以降、経済状況が悪くなり国際的に政治が不安定になっている。今年初めにはチェニジアのジャスミン革命に始まりエジプト、リビア、シリアとアフリカ地中海沿岸諸国へと瞬く間に広がった。

今回の革命は、ツイッター、facebookなど、携帯ネットワークの仲間の繋がりが連帯を呼びかけ、それに賛同した多数の若者を中心に繰り広げていったのが特徴とされている。今までだと国家による報道統制により押さえ込られていたのが、新しい媒体がそれを上回ってしまい、たくさんの市民の死者を出した厳しい取締りの様子が国際社会から批判を浴び、独裁政権を倒すことに繋がった。かつて砂漠のライオンと呼ばれていた百戦錬磨のカダフィ大佐は、EU諸国の警告をものともせず2ヶ月以上経っても戦う姿勢を崩していない。EUとの戦争状態になっている。

cruasanさんの地中海ブログでも紹介されているように、スペインでも、このジャスミン革命が影響を及ぼしている。今の雇用状況の悪い社会に不満を持つ若者達を中心に、共感を得て新しいメディアを通し広がった。マドリッドではプエルタ・デル・ソル、バルセロナではカタルーニャ広場の街の中心部の広場を占拠し、それが1ヶ月以上にも及び、テント村を形成している異常事態なのである。

#彼等のことを”INDIGNADOS"と呼んでいる。無策のひどい政治状況にストレートに『怒る市民』なのである。その『怒る市民』が連帯し、各都市の中心をテント村で占拠している状況である。

インターネットという新しいメディアによる、スペイン各地広がっている現在のスペインの社会現象と言える。

ちょうど1週間前には、バルサとマンUとのヨーロッパカップの決勝戦があったが、その優勝を準備をする為に、州政府はカタルーニャ広場を占拠している若者達を排除しようとして警官隊と激しく衝突した。
彼等は本気で祭りよりも自分達の将来を選択した。

州政府は、いつものようにカタルーニャ広場で今回のバルサのヨーロッパカップでの優勝を大々的に盛り上げようとしたのであるが、思いがけず若者達の激しい抵抗に合い失敗した。無抵抗の若者達が、武装した警官たちに棍棒で殴られ血を流している姿がテレビで報道され、それがYouTubeにもアップされ、市民の間にも若者達の方に同情する市民が増えてきているように思える。そして、それを指揮した州内務大臣への辞任要求が強まっている。

それだけカタルーニャ広場のテント村の住人の連帯が強く、市民の共感も得て、益々結束の方向へ向かっている。この動きは東日本大震災救済を支援しているグループとの連帯とも連動し、現在6万人の署名をあと4万人合計10万人の署名を集める政治運動へと発展している。

テント村は整然とオルガナイズされて、毎日のプログラムが組まれている。街頭へのデモ行進の時間以外の時間は、住民達の為のワークショップ、絵画、ダンス、瞑想、ヨガ、ディベート、コンサート、講演などたくさんの催しが用意されている、レベルの高いインスタント文化村なのである。





サグラダ・ファミリア御受難の門の彫刻家として知られるスビラックによる、スペイン内戦時の政治家フランセスク・マシアのモニュメント。
カタルーニャ広場のシンボル。ここから港まで約2kmのランブラス通りが始まる。


フランコ独裁政権と戦ったカタルーニャ共和国首相を讃え、1992年バルセロナオリンピックの前年に創られた。今回のテント村のシンボルになっている。


座禅を組んで瞑想している人、ギターを弾いている人、それぞれの生き方で個性を持ってこのテント村で過ごしている。子供連れのファミリーもいる。平和的風景がこのテント村には存在している。


テントだけでなく樹上住居も造られている。見張りとしての高見櫓のような機能を持っている様。



広場中央。バルサヨーロッパカップ決勝進出を祝う建物全面広告に覆われている。


大噴水回りの植え込み内に設置されているカラフルなテント群。


既成のテントではなく、バラックをそれなりにデザインしている。


植え込みの芝をはがし囲いをし、そこには何と畑が作られている!バルセロナの街のど真中のテント生活のエコライフを楽しんでいるかのような風景が広がっていたのでビックリ。ここまで来ると、もうインスタレーションのアート作品だ。


自分達で用意した簡易トイレが整然と並んでいて、ゴミも散らかっていない。
屋外彫刻にはカラフルに飾り付けられ、自分達のマニフェストを掲げている。
自分達のマニフェストに賛同を求める署名スタンドもある。
そこにはテント村をオルガナイズし、インターネットで連帯していくという、新しいコミュニティーがしっかり存在している。

ヒッピー文化の原点と言われているウッドストックを、新しいメディアを使いバルセロナの街のど真中でできてしまっているすごい状況である。さすがに60年、70年代世界中のヒッピー達が集まってきたバルセロナに近いイビザ島のボヘミアンの伝統があるようだ。

このバルセロナの『インスタントビレッジ』が、フクシマ後のこれからの若者のライフスタイルとなり、新しいコミュニティを創って行くにちがいない。

#6月9日には、バルセロナで村上春樹氏のカタルーニャ国際賞の授賞式が行われ、氏の受賞スピーチ『非現実的な夢想家として』が日本でも大きな注目を集めた。このスピーチは、今後の市民社会の効率重視主義からの脱却の思想となっていくと思う。

| u1arc | バルセロナの街 | 10:40 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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