バルセロナ建築漫遊記

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桂離宮はエロティックな建築!

先日ワタリウムで、建築文化評論家、井上章一さんのブルーノタウトをテーマとした講演があった。関西弁の語り口で、何か楽しい漫才を聞いているような面白い話であった。
井上さんは「つくられた桂離宮神話」の著者として知られている。タウトが桂離宮の美の発見者とされていることに注目し、いかにそれが当時、戦争前夜の日本建築状況、時代背景によって「美しい国日本」が意図的につくられたものであるかを豊富な文献資料によって解明している素晴らしい本である。
その井上さんが主張するのは、「実は桂離宮はエロい建築である。」と。中書院には畳3畳の楽器の間があり、その隣は浴室、トイレでこの空間は、どうもエロいという卓見である。なるほど。それでこの3畳の間で行われた秘め事は、女性の体を楽器にした行為が行われたという。Electa社から出ている豪華英語版の「Katsura」ではMusic Pavilionとある。うーん、益々妄想が広がってくる。三島由紀夫の「音楽」ではエクスタシーを感じることを「音楽を聴く」と書いてあったことを思い出した。雅の世界に通じている三島であるから、そうだったんだあ。と,最初井上さんの暴論だと聞いていたことが、正論に思えてきた。そして、八条の宮は自分と光源氏を重ね合わせ源氏物語をテーマとした桂離宮を建立したと言うたいへん納得の行く説明であった。多分、愛人エリカと逃避行していたタウトだから、桂離宮のレアル(本当の)美しさを感じていたに違いない。
だからこそ桂離宮は美しいのだと言うことが再発見でき、エロチックな建築は研究に値することがこの井上さんの講演で再確認できた。
| u1arc | ブルーノ タウト | 05:03 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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