バルセロナ建築漫遊記

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ガウディのモザイクタイルを生み出した絵タイル工場再生計画


カタルーニャ建築家協会AADPAオルガナイズによるバルセロナの隣町エスプルガス市の歴史的建造物見学ツアーが、昨日行われた。AADPAとは、建築家協会内の歴史的建造物友の会で、ヘリテージリングの熱い仲間たちである。土砂降りの雨の中、朝9時の現地集合であったが、30人程集まった。18年前バルセロナ工科大学(UPC)のマスターコースで一緒だったPepも100km以上離れたジロナから駆けつけた。
エスプルガス市は、現在市を挙げて環境、文化の都市計画に力を入れている。レンガ工場の廃墟跡地の二つの再生計画が今回の重要な見学ポイントであった。日本でも最近ようやく言われ始めてきたヘリテージングである。近代建築遺産をどのように市民の憩いの場としての都市公園、博物館に再生していくかということである。
一つ目は、雨が降ると泥水が溜まって水はけの悪い広大な窪地にあるレンガ工場の廃墟を、浄水施設をつけた水辺の公園にデザインし、廃墟であったレンガ工場は、レンガ構造のアーチを公園施設として再生するものである。自然な土地の形状を生かし、モダンな橋がアクセントになり美しい都市環境に生まれ変わっている。
二つ目は、ガウディのモザイクタイルを生み出した絵タイル工場の再生プロジェクト。グエル公園のベンチのモザイク、カサ バトリョの屋根瓦なども今は廃墟になっているここのセラミック工場で焼かれたものである。ガウディのパトロンのグエルさんがここの工場主と親しかったので建築材料として使われたらしい。90年頃グエル公園のモザイクの修復を手がけたエリアス トーレスとアントニオ.M.ラペニャは、ベンチが白っぽくなったと不評であった。本人たちに言わせると、同じ白いタイルでも20種類を使ったと言っているが、既に当時はこの絵タイル工場は廃止されていて同じ絵タイル使えなかったと言う事情があったということが今回の見学会で分かった。このガウディ、モンタネール、カダファルク等モザイクタイルのモデルニスモ建築群を生み出してきたこの工場の再生プロジェクトの模型によって、工場廃墟跡地が博物館として魅力ある都市空間に生まれ変わることが分かる。
雨の中、土曜の休みにもかかわらず、この二つのビックプロジェクトを担当した建築家と市の文化局の担当者の熱心な説明で、完成したら素晴らしいものになることが容易にイメージでき、自分もがんばって今日来たかいがあったと満足できた。
| u1arc | ヘリテージリング | 03:20 | comments(1) | trackbacks(0) | -
私も今日行ってきました。 もっとゆっくり見たかった所です。裏から壁に貼ってあるタイルも撮影しとります。
| 明治大将昭和 | 2013/05/06 5:01 AM |










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