バルセロナ建築漫遊記

バルセロナからの気ままな発信です。
<< ミラーリェスのサンタ カテリーナ市場 | main | 『川の流れのように』 伊東豊雄のバルセロナ国際見本市会場 >>
モンセラに鳴り響くパイプオルガン


この日曜日は、モンセラットの麓の村に住むダルメシアンの犬友に招待され、パイプオルガンのコンサートに行ってきた。
小さな村の教会であるにもかかわらず、ネオクラッシック様式の祭壇奥には、今年で20年目を迎えたまだ新しいパイプオルガンがメーンに設置されている。この教会の守護神は向かって右の壁に置かれ、左にはモンセラの黒いマリア様「モレネッタ」が鎮座している。パイプオルガン奏者は、なんと日本人女性で、荘厳な響きで村のスペインの聴衆を魅了した。こんなところで、日本人が頑張っているのを見て、とても励まされる。
この村は、小さい村にもかかわらず、昔はモンセラの玄関口で、皆ここから3時間かけて修道院へ上ったとのことである。今は東側のモニストロール口から車で修道院まで上がれる。ガウディもここの村に滞在していたと言う記述がある。この村の近くにはたくさんの洞窟があるが、ガウディもこの洞窟を訪ねて、彼の作品に生かされているらしい。また、音楽家のワグナーもオーストリアから来て、モンセラと洞窟からインスピレーションを得て作品を創作したと言われ、ナショナルロマンティークが流行した19世紀末、芸術的に重要な場所であったことがわかる。パイプオルガンの工房も土地柄歴史があるらしく、世界中から注文が来るとのことである。外側に見えるパイプだけでなく、全部合わせると200本ものパイプを組み合わせてオルガンが鳴り響く複雑な仕組みになっている。カナリア諸島のテネリフェには、カラトラバが設計した音楽堂があるが、そこのパイプオルガンもその独特なフォルムに合わせここで製作されたと村のパンフレットに紹介されていた。
この村の歴史が、新しい音楽の世界を創っていることに驚かされた。
| u1arc | ガウディ | 07:09 | comments(0) | trackbacks(0) | -









http://blog.u1architects.com/trackback/209572
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

このページの先頭へ