バルセロナ建築漫遊記

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ジュジョールのVistabella教会



今日9月24日はバルセロナの守護神メルセーの祝日である。この3連休に行楽に出かけた人も多い。
私達も、タラゴナのブリーダーにまたダルメシアンの子が8匹生まれたのでそれを見に行くことにした。そのついでに18年前タラゴナの建築家の友人に案内してもらった、ガウディの弟子のジュジョールの教会へ行くことを思い立った。ガイドブックも持たずに昔の微かな記憶だけを頼りに行ったのであるが、道路地図にも載っていない小さな村なので辿りつくまでに一苦労であった。
 何とかその教会を見つけたが、ミサのある日曜以外は閉まっている。扉に張ってある電話番号を見つけ、駄目もとで電話してみると、お婆さんが出てきてカタラン語で今日は12時半から結婚30周年のセレモニーがあるからどうのこうのと無愛想な返事であった。来てくれるのかわからないまま暫く待っていると、80歳を超えたぐらいのお婆さんが鍵を持ってどこからとなく現れ、教会の扉を開けてくれた。
 18年前に来たことを告げると6年前に照明を付けたところよと言って祭壇をライトアップしてくれた。すると、カテナリー曲線のレンガで積まれた二つのリブボールトが交差した不思議なフォルムのアプシス(後陣)がジュジョールブルーに塗られた天井、派手な装飾を施されたキリストと共に浮かび上がった。
 バロックともゴシックともいえないジュジョールの独創的な空間である。建築材料は、レンガとその辺で拾ってきたような自然石を造形的にうまく組み合わせて積んである。サグラダ・ファミリアと比べたら規模はかなり小さいが、建築デザイン的にはガウディ以上に合理的かつ前衛的な建築である。教会内の壁にはジュジョールのものと思われる大胆なブドウの絵が装飾的に描かれている。天井から吊り下がっている照明もジュジョールの手で創られたように見える。これだけ自由奔放に徹底的にデザインできれば建築家として本望であろうと思った。
 この建築はガウディが死ぬ3年前の1924年に完成している。ジュジョールの最高傑作で、規模は小さいが,ガウディの建築同様世界建築遺産になる価値があるものであると思う。
(www.u1architects.com/cataranarchitects/jujol/indexhtm参照)
| u1arc | ジュジョール(J.M.Jujol) | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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