バルセロナ建築漫遊記

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マルティネイのワインのカテドラル 1 Nulles


ガウディの生まれたこのタラゴナのあたりはおいしいワインの取れる所で知られている。この週末行ってきたが、既にブドウの収穫は終わっていた。ブリーダーのブドウ畑は、シャンペンと同じ製法で作られるカタルーニャの発泡性ワイン『カバ』用のブドウでシャドルネ種の白ぶどうである。今や世界的ブランドの『フレシネ』がこのブドウを買い求めているという。、今年のスペインの夏は雨が多く、気温が低かったせいか幾分甘みに欠け水っぽいような気がする。彼の弟子たちのジュジョールもマルティネイも同郷で、ブドウとの関係が密接である。写真のブドウの絵は前回紹介したジュジョールのVistabella教会内部の壁画であるが、デザイン的な図柄ではなく、浮世絵からインスピレーションを受けた印象派の絵のようである。マルティネイは、三兄弟と同じ村バイス出身である。1920年前後にマルティネイは、ワインのカテドラルといわれるコーポラティブを40程設計している。我が町のサン・クガットにあるコーポラティブに関しては、以前私のホームページに書いた。(www.u1architects.com/catranarchitects/martinell/index.html)
この写真はその中の一つ、Nullesのコーポラティブである。今回はじめて行くことが出来た。ファサードは,カテナリー曲線を使い、シンメトリーで,材料は自然石とレンガを積み上げて造ってある。屋根は木組みで、カタランボールトのレンガ造でない。デザインはカタルーニャの民家風で、特に入口部分に、石灰岩を彫刻して曲線の枠としているところがEl Pinell de Braiのものに似ている。
 近くに寄って写真を撮っていると、甘酸っぱいブドウの発酵している有機的な匂いがした。マルティネイの設計料はこのワインで支払われていたのであろうか。


| u1arc | ワインのカテドラル | 23:21 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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