
バイス3兄弟セルフビルドプロジェクトの陸屋根部コンクリートスラブが打ち上がった。(写真1)
昨日は、今回の建設工事のクライマックス、サロン部大屋根ボールトの建設方法をめぐり、建設現場技師のトーマスと建築構造家のプジョールを呼び、その進め方を協議した。その結果、サロンとキッチンの間仕切りの構造壁をクライアントの希望で取ってしまったので、大屋根を支える為の新たな柱を建てることになった。最初に大屋根を支える周囲の壁を建ち上げ、長さ13メートルのボールトを,5mから2.5mまでなだらかなカーブの曲線を出す為に、型枠に合わせ、50cm間隔で高さをマークして行くことにした。当初は、グランカスカダプロジェクトのようにU字鋼で曲面ボールトの枠を造り、それをギアとして大屋根を作ることを考えたが、3兄弟と協議した結果、工事が複雑になることを心配し、自分たちにも出来る工法ということで、U字鋼のギアなしの工法でやることに合意した。
彼らの少ない建設経験と技術で新しい空間構造を造るのであるから、その時々で建築家として柔軟な対応をしていかなければならない。
自然とデザイン重視から合理性重視へフィードバックされ、新たなレアル(真)の建築デザインへとステップアップして行く。