バルセロナ建築漫遊記

バルセロナからの気ままな発信です。
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ワインのカテドラルの原型発見! Sarral



更なるマルティネイのワインのカテドラルを訪ねて、バイス3兄弟の現場に行った後、付近の村々を見て回る。
Sarralの村へ寄ってみると、マルティネイのデザインとは少し異なったワイン醸造所の建物を発見した。レンガを使った縁取りなどより装飾的でモデルニスモに近く、プロポ−ションがポブレー修道院のようなカタルーニャゴシックである。開口部は、縦長の長方形の窓であるが、側面に廻ってみると、ゴシックの尖頭アーチの大窓が開いている。正面ファサードには1907年から2007年の100周年の垂幕が懸かっている。またよく見ると、左側のSINDICAT DE VINICULTORSのモザイクの紋章の中に1914の年号が入っている。マルティネイのワインのカテドラルは1918年以降のものなので、彼が改築したものではないことがわかる。
せっかくなので、ここの販売店でワインを買うことにして建物の中を見せてもらうことにした。売店の主人にこの建物を建てたのは、誰かを尋ねると、マルティネールではないDomenech i Rouraという返事が戻ってきた。ふーん、ドメニク・モンタネールとはまた別のDomenechなんだ。
建物内に入ってビックリ!レンガを積み上げた円柱の上に、レンガで組まれたアーチボールトの梁に垂木が渡され屋根を支えている大空間が広がっていた。この建築工法は、レンガ、石を組上げた天井ボールトに対して、バシリカといわれる。サンタ・クレウス、ポブレーの修道院にも修道士宿泊室にこの建築方法を使っているので、それをこのワイン貯蔵庫の空間に応用したものと思われる。このワインのカテドラルは、4年後の40ものワインのカテドラルを計画する上でのマルティネールの原型でお手本になったに違いない。
帰ってDomenech i Rouraを調べて見ると、名前がPereでガウディと並ぶ、あのモデルニスモの巨匠ドメニク・モンタネールの息子であることが分かり、世界遺産になっているサン・パウ病院は,父とのコラボであることが分かった。やはりただ者ではなかった!
Pereはマルティネイのバルセロナ建築学校の先輩でもあり、ガウディ、ドメニク・モンタネールのモデルニスモ後の次の世代として、これらワインのカテドラルを創ることで、新しい建築様式を模索している彼らの建築に対する熱い想いを感じることができた。
| u1arc | ワインのカテドラル | 19:56 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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