バルセロナ建築漫遊記

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世界文化遺産 ケルンの大聖堂とサグラダ・ファミリア


ケルンのスペイン語名はコロニア・グエルと同じコロニア(colonia)で、ローマの植民地であったことからそのように呼ばれるようになった。1984年からバルセロナ市と友好都市になっていてケルンとは不思議な縁で結ばれていることが分かった。
二つの都市に共通していることは、バルセロナもローマの植民地であったこと。レジェス・マゴスに熱狂的。そういえば、現在建設中のサグラダ・ファミリアは完成するとケルンの大聖堂を抜き高い世界一の高さの教会となる。共に現在ユネスコの世界文化遺産である。
ケルンの大聖堂は1248年に焼失してしまい、その年から天に向かって聳え立つゴシック様式の大聖堂の建設が始まった。そして、262年後の1510年には、ルターのプロテスタント宗教改革でカトリック教会の力が弱まり、建設資金がなくなって工事は中断してしまう。その後300年以上経ち、19世紀半ば、ドイツに近代化国家が誕生し再び中世への熱狂がゴシック教会再建、ゴシックリバイバル運動へと気運が高まり、またドイツ皇帝の強い協力もあって1880年に完成した。完成まで600年以上の歳月がかかって、世界一高い石積みのゴシック様式の大聖堂が完成したのである。
ガウディはこのエポックに生まれ育っている。このケルンのゴシックの大聖堂を目標に、「将来バルセロナにケルンの大聖堂の抜き世界一高い建築を建てるぞ!」という幼年時代建築家への夢を持ったのかもしれない。ゴシックリバイバルの建築思想的師匠のヴィオレ・ル・デュクの『中世建築事典』を座右の書として、独学し、最終的にサグラダ・ファミリアのような、ゴシック建築様式を超えたガウディ独自のスーパーゴシック様式に辿り着いたように思う。サグラダ・ファミリアの高さはケルンの大聖堂よりも10mほど高い174mに計画されている。ガウディが計画した時点では、世界一高い建築だったように思える。ただ、ガウディもケルンの大聖堂が完成するまで600年以上の時間がかかっているのを知っていたはずであるから、後、20年程で鉄筋コンクリート造で出来てしまうのを知ったらビックリするのではと思う。
サグラダ・ファミリアは、もう今出来ても世界一高い建物ではないが、もし石積み建築で造っていたら、世界一高い石積み建築だったのに残念!と思うのは私だけだろうか?

| u1arc | 世界文化遺産 | 12:41 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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