バルセロナ建築漫遊記

バルセロナからの気ままな発信です。
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夏至の太陽はモンセラに沈む
今日は夏至。この3日前から夏の到来を思わせるスカッとした青空が広がっている。ようやくバルセロナらしい天気になってきた。その前の2ヶ月程、日本の梅雨のようなジメジメとした天気であった。5月の中旬のダムの貯水量が20%を切り給水制限が行われていたが、この雨のおかげで80%まで回復しバルセロナ市民はホッとしている。

私の住むバルセロナ近郊の街サンクガットは、ローマ時代からあったようで、その城壁の遺跡も教会の付近から発見されている。その上に10世紀のカタルーニャでは早い時期にロマネスク寺院が建てられ、その後、王立の修道院として立派なクラウストロ(回廊)のある発展拡張して現在の教会がある。

古代ローマ人は数多くの植民地を造り、都市造りが得意であったが、どのようにして都市の場所を決めていったのであろうか?
ギリシャ人がアクロポリスに神殿を築いた様に、街の中心となる小高い丘、『聖なる場所』をまず最初に決めたのだろう。陰陽五行説、今で言う風水思想のように地形、太陽の位置関係などの自然条件が場所決定の重要な要因ではないかと思っていたが、昨日、丁度カタルーニャの霊峰モンセラット山に沈んでいく夕日を見て、その仮説を実証できた。やはり夏至の太陽が沈む位置とこの街の誕生には相関関係があったのだ。



その日の入りを見届けたのが、街の南に広がるコイセロ−ラ山系の森で、フォスターのテレコムタワーを望む。ティビダボ山の向こう側にはバルセロナの街が広がっている。9時頃、いつものように3匹の愛犬ダルメシアンを連れて行った。眺望のきく尾根道に来ると、真下には教会を中心にサンクガットの街、その向こうサン・ジョレンス・デ・ムント山頂には、同時期、10世紀に造られたこのロマネスク寺院の奥の院が乳首のようなシルエットになって見える。9時20分、左前方に見えるモンセラット山に夏至の夕日が入り始め、9時30分には日の入りとなり、モンセラット山の黒いシルエットが赤い夕焼けを背景にして浮かび上がった。感動的な瞬間であった。『聖なる空間』を演出するには太陽の存在は絶対不可欠であることを実感した。その直後、尾根を下り始めた時、ランとマツの姿は森に消え、待つこと5分。ランは何かをくわえ戻ってくる。ウサギかと思いきや、背中に黒い筋の入ったイノシシの子、『ウリンボウ』であった。



これは神様への捧げ物であったのであろうか。
| u1arc | サンクガットの街 | 18:01 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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