バルセロナ建築漫遊記

バルセロナからの気ままな発信です。
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シッチェスの旧市街
秋は深まりつつあり、夏のバカンスの余韻がまだ少し漂うシッチェスの海の教会近くの旧市街でお昼を食べることにする。

旧市街は一般車両は進入禁止なので、駅近くのパーキングに入れ、こじゃれたブティクが建ち並ぶ小道を海の教会へ向って入っていく。50%OFFの貼り紙がウインドウにしてあり、バカンス終わりのバーゲンの店が秋の深まりを感じさせる。教会の前の広場に着く。このところグランカスカダの現場から遠く眺めていたので、久しぶりに見上げる。石灰岩の切り石に、石灰を塗り、薄ピンクの塗料を塗ったような仕上げである。ファサード中央にはバラ窓の円、その上の部分はバラ窓の円に呼応してなだらかな曲線でデザインされていて、何かエレガントで女性的雰囲気を感じさせる教会である。








ここにはモデルニスモの画家サンチャゴ・ルシニョールのアトリエがあった所で、シッチェスは気候も良く、当時からバルセロナのお金持ちの海の別荘で開け、彼らがまた芸術家のパトロンにもなり、たくさんの芸術家達が集まってきたところとして有名である。今もその雰囲気があり、バルセロナ郊外の観光地としても人気がある。



その小道の角には19世紀世紀末、モデルニスモ期ののアンテーィクの小物を多く置く店があるが、どれもお洒落なモノばかりである。
どういうわけか、左上の皿はヌードのおじさんの写真であった。



木の重厚な扉には、鉄でデザインされた金具が棘のように付いているが、その呼び鈴が、胴長の犬のフィギュアでかわいらしい。



海に突き出た、岩の上に建てられたレストラン。建物がうまく赤土の岩に収まっている。地中海に沈んでいく夕日を見ながら、ワイングラスを傾け、二人でロマンチックな夕食を楽しむには絶好のスペース。

昼食なので、今日は簡単に今流行のバスク料理『ピンチートス』のバーレストラン。フランスパンの薄切りの上に、生ハム、ソーセージ、カニにマヨネーズソース、目無しアンギュラス、等などを載せてその上から楊枝で留めるスタイルのものが流行で、その楊枝の数で値段が分かる仕掛けになっている。目無しアンギュラスとは、白魚と呼ばれるウナギの稚魚の代用品。魚の白身のスリミで人工的に加工され作られたもの。カニ棒のウナギの稚魚版と考えてもらえば分かりやすい。外見、姿形は本物そっくりで区別が付かないが、さすがに目は入っていないので、私たちの間では『目無しウナギ稚魚』と呼んでいる。この目無しウナギの稚魚でもニンニクと唐辛子をバージンオリーブオイルで炒めて食べると味は本物に近くなる。本物はグラムで金の値段と同額とも言われ高価である。

楊枝4本とカップ一杯で6ユーロ。今は普通のメニューでも10ユーロ近くするからかなり軽めの昼食であった。駐車場代4ユーロはシッチェスの旧市街区の散策代となる。

それで今日は直ぐ、午後の作業に取り掛かる。
| u1arc | シッチェスの街 | 23:04 | comments(0) | - | -









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